ローコストリフォーム
大阪市西区。築32年のマンション。
10年程前にすでにリフォームされていた室内は新建材でかためられ、
30代前半のご夫婦もどことなく不満があるのかな…そんな始まりだった。
まずは床壁天井の素材をホンモノにかえる。
丸見えすぎたキッチンまわりに、L字で腰高のカウンターを設け、気配を切った。
ここには不足していたキッチンまわりの収納スペースがたっぷりとうまれた。
使いにくかった茶の間をなくし、
ベランダ脇をひとつの大きなスペースに組みなおし、広さと明るさが確保できた。
以前の寝室はまっくらであったが、簾戸で仕切ることでほどよい光と風をとりこむことができ、
またリビングに対しても柔らかな印象を与える役割をうまく果たしている。
塩ビフローリング、ビニールクロス、重たい欄間などがいまいち!の原因です。
「おかえりなさい!」を足の裏で感じるこの幸せ。
リビングの飾り棚収納。見せたいものとみせないもの。
マンションによくある行灯部屋の解決法。空気、光がほどよく行き交い。
とても気持ちのいい部屋に生まれ変わりました。
1970年築 リノベーション 大阪市
SRCラーメン構造のインフィルのみ
延べ床:48㎡
間取り、床壁天井仕上げ変更、家具、建具類
施工:(有)羽根建築工房(大阪市旭区)
掲載誌;住宅建築 342号、講談社MOOK すてきな家づくり3、日経 ReMO 賢者のリフォーム 2号