ふたつのオマケ

ルーフテラスとバルコニー

三十代の息子さんが幼少のころから住んでこられた場所。
周辺は比較的建てこんだロケーションで、四つ角に面した計画敷地での新築です。

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++ ひとつめのオマケ

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敷地のなかで一番抜けのいい四つ角に、周りを囲んで半分閉じた十畳ほどのバルコニーを設置。
ご近所からの視線をかわしながら、このバルコニーを介して採光や通風をふんだんにとっています。
植栽を置き、庭のような部屋のような、朝食などの気軽な外ご飯ができる、かっこうの場所です。

++ ふたつめのオマケ

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一軒挟んで東側にお寺の大木などの借景がありました。
東の部屋の高さを低く抑え、上にルーフテラスをのせました。
右端にみえる常設の階段でここへアプローチすると、その借景がいただけ、
暮らしながら、空・鳥・時刻・季節がより身近に感じられるようになりました。

限られた条件の中でもふたつのオマケをもりこみ、
ご家族の暮らしがよりワクワクするよう仕掛けました。

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<玄関から階段をみる>

新築 川西市
木造軸組2階建 低炭素住宅
延べ床:125㎡
設計:春摘+k
施工:中野工務店(川西市)
撮影:市川かおり