リバーサイドコーポ C
淀川を一望できる築30年のマンション。
RCの硬さと古びたよさが活きるようにできる限りシンプルに納めた。
リフォームのおおよその部分は、いらない物を取り去ること。
いらない扉、金物、設備、配線、材料、天井・・・を取り去り、
素の状態にもどしてやると、住まいは俄然、力を持ってきた。
限られた予算の中で「床、壁、天井」すべてをやりなおしたい。
天然の無垢材や貝殻ペンキを使いたい。そのことを最優先させた。
住み始めて6年。
2人だった家族が4人になったがこのシンプルな箱は、
家具のレイアウトをかえたり寝る場所を変えたりするたびに新しい顔を見せてくれている。
玄関建具ごしにリビングを見る。徳島杉(こもれび)フローリング。壁はRCにペンキ塗り。
淀川を望む。早朝から深夜まで様々な変化がある。川面の四季のうつろいが楽しめる一等席である。
もともとの蛙(!!)色のシステムキッチンは扉のみリメイクして使用した。
南北の風が文字通り吹き抜ける階段。暑い日は腰掛けて本を読んだりもする。
冬は冷たくて早足になるが・・・
アトリエ部分。隣の和室とは家具でやわらかく仕切る。アトリエと寝室をそっくり入れ替えた夏もあった。
1971年築 リノベーション 大阪市
SRCラーメン構造のインフィルのみ
延べ床:67㎡
間取り、床壁天井仕上げ変更、家具、建具類
施工:(有)羽根建築工房(大阪市旭区)指導+DIY
掲載誌:LIVING DESIGN、Design it yourself!、和風が暮らしいい。
撮影:市川かおり(before除く)