昔ながらの木造家屋に住まわれていた家族の為の住まい
旧街道に面す、南北に長い敷地。街並に配慮し車庫を露出しないようにした。3つの小庭。
門扉をくぐってからの少し風格のある前庭。
6帖ほどの広さで、塀や壁に囲まれたこの空間は、
庭という外部空間であっても室内の延長と感じられるように計画した。
2つ目は家族のくつろぎのスペース。中心にあたる坪庭。
将来、周辺が建て込んだ時でも光と風が確保できるようにという理由からも不可欠であった。
3つ目は、バックヤード。物干しやごみ置き場として。
床高と室内と出来る限り近づけ、屋根を適度に配し、出入りが気軽で使い易くしている。
室内の延長の作業空間として、また、室内をきれいにたもつためにと、多用途に利用なさっている。
門扉の格子戸は道行く人からの視線は遮り、南北風は通るような角度に設定した。
花のアレンジを欠かされない奥様の為に棟梁に八角桂を作ってもらいました。
和室や食堂に光と風をもたらす坪庭。
以前の庭から移設した燈籠と手水鉢。
(撮影:和田純)
2階から坪庭を見る。幸い今のところ坪庭の隣地はオープンスペース。
(撮影:和田純)
2階から玄関。続いて前庭を望む。「いってらっしゃいませ」と「またお越しください」
新築 大津市
木造軸組み2階建て
延べ床:129㎡
外構、植栽、建物本体
施工:(株)坂田工務店(大津市伊香立)
撮影:市川かおり